フランス国民議会「アラン・ジュスト報告書」によるカルトの定義
1995年12月、フランス国民議会で採択された報告書『フランスにおけるセクト』は「通常の宗教か、カルト宗教か」を判定する国際的な指針の一つとされています。
この報告書は、調査委員会の委員長の名前を取って『アラン・ジュスト報告書』ともよばれています。
この中で、カルトの本質を「新しい形の全体主義」と定義した上で、以下のように「カルト構成要件の10項目」を列挙している。
1. 精神の不安定化
2. 法外な金銭的要求
3. 住み慣れた生活環境からの断絶
4. 肉体的保全の損傷
5. 子供の囲い込み
6. 反社会的な言説
7. 公秩序の攪乱
8. 裁判沙汰の多さ
9. 従来の経済回路からの逸脱
10. 公権力への浸透の試み
社会学上におけるカルトの定義
19世紀から20世紀の変わり目の頃です。
ドイツのマックス・ヴェーバーやエルンスト・トレルチなどの社会学者、神学者によるキリスト教団体を「教会」(各国の主要な教団)と「セクト」に分ける類型法がありました。
セクトは既存の教会を批判しました。そして、宗教的により正しい生き方を目指して分派した小規模団体であると定義したのです。
このような教会とセクトの分類は、キリスト教世界内の団体間の緊張関係に着目しているのですよ。
* 1950年にアメリカの社会学者のハワード・S・ベッカー(Howard Saul Becker) は、米国発祥のキリスト教的なスタイルを持つ新興団体を新たな類型として含め、これを「カルト」と定義しました。ベッカーの言うカルトは、心霊術、占星術などの信者集団で、小規模かつ緩やかな組織構成という特徴を持つものでありまする。
Copyright (C) 2008 インターネット接続サービス.com All Rights Reserved.
※当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます。